・脾門とは、脾臓の臓側面(内臓面)の中央付近にある、血管などの出入り口のことである。脾動脈(脾枝)・脾静脈・リンパ管・神経(脾神経叢)がここを通って脾臓に出入りする。
・「脾門は脈管が出入りする帯状の脾門は脾門溝にある。胃面と腎面の間で血管が出入する部位。脾門溝によって臓側面はその全体が上区と下区とに分けられている。」(船戸和弥のHP)
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■ 位置 ■
・脾臓の臓側面は、胃に接する胃面(前方)と、左の腎臓・副腎に接する腎面(後方)に分かれ、その間に脾門がある。脾臓の表面は腹膜でおおわれているが、脾門の部分だけは腹膜におおわれていない。
・膵臓の膵尾は、脾門の近くまで達している。
・「内臓面は血管が入ってくる所に当たってへこみ,すなわち脾門Hilus lienisがあって,これにより前後の2部に分れ,両部ともその大部分がやはり腹膜で被われている.前部はいっそう広くて胃底に密接していて,それゆえ胃部Pars gastricaとよばれ,後方は腎部Pars renalisといい,ここは左の腎臓と腎上体ならびに横隔膜の腰椎部に接する.」(船戸和弥のHP:ラウバー・コプシュ解剖学)
■ 脾門につく間膜 ■
・脾門には、胃との間に張る胃脾間膜と、左腎の前面との間に張る脾腎間膜がつく。脾臓に出入りする血管は、これらの間膜の中を通る。

■ 臨床的意義 ■
・脾臓を摘出する手術では、脾門を通る脾動脈・脾静脈を処理(結紮)する必要がある。
・膵尾が脾門の近くにあるため、膵尾の病気は脾門の血管にも影響することがある。
■ より詳しい解説■
・「脾臓」「胃脾間膜」「脾腎間膜」「膵尾」のページをご覧ください。
「 日本人体解剖学 」「 船戸和弥のHP 」
以下は「Wikipedia」の解説文となる(「Spleen」の項より)。
Near the middle of the spleen is a long fissure, the hilum, which is the point of attachment for the gastrosplenic ligament and the point of insertion for the splenic artery and splenic vein.
【 語 句 】
・spleen:脾臓 ・fissure:裂け目、溝 ・hilum:門 ・point of attachment:付着部 ・gastrosplenic ligament:胃脾間膜 ・insertion:入る所 ・splenic artery:脾動脈 ・splenic vein:脾静脈
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