【概 要】
・ヌクレオソームとは、真核細胞の細胞核の中で、長いDNAを折りたたんで収めるときの最小の単位となる構造である。クロマチンの基本単位でもある。

・4種類のヒストン(H2A・H2B・H3・H4)が2個ずつ集まった8個の集まり(ヒストン八量体)に、約147塩基対のDNAが約1.7回巻きついて、1個のヌクレオソームができている。
・大きさは直径約10nm、厚さ約5nmで、DNA二重らせんの太さ(直径約2nm)の約5倍にあたる。
・隣り合うヌクレオソームの間は、「リンカーDNA(リンクDNA)」と呼ばれる短いDNAでつながっている。
・H1ヒストン(リンカーヒストン)は、リンカーDNAに結合してヌクレオソーム同士の間隔を安定させ、クロマチンをコンパクトにするが、ヌクレオソームの一部には含めない。

・ヌクレオソームが連なった構造は、電子顕微鏡では糸に通したビーズのように見える(10nm線維)。これがさらに折りたたまれてクロマチンとなり、細胞分裂のときには高度に折りたたまれて染色体となる。
・ヌクレオソームの形がゆるむとDNAが読み取られやすくなり、固く締まると読み取られにくくなる。ヒストンの化学修飾(メチル化・アセチル化など)によって、遺伝子のはたらき(発現)が調節される。
・ヌクレオソームは、細胞核の中のクロマチンにある。

【ChatGPTに聞いてみた】
Q:「各ヌクレオソーム間はDNAがつないでいるわけですよね?この時の長さは?」
A:「はい、その通りです。ヌクレオソーム同士はリンカーDNA(linker DNA)と呼ばれるつなぎのDNAで結ばれています。長さは約20~80塩基対程度で、平均的には約50塩基対と言われています。つまり、ヌクレオソーム1個あたり147塩基対+リンカーDNA約50塩基対で、1つの繰り返し単位は約200塩基対になります。リンカーDNAの長さは、細胞の種類や生物種によって多少変わります。」
・なお、Wikipedia では、リンカーDNAの長さは生物種や組織によって約10~80塩基対とされている。
■ より詳しい解説■
・「クロマチン」「ヒストン」「細胞核」のページをご覧ください。
【参考となるサイト】
以下は「Wikipedia」の解説文となる(「Nucleosome」の項より)。
A nucleosome is the basic structural unit of DNA packaging in eukaryotes. The structure of a nucleosome consists of a segment of DNA wound around eight histone proteins and resembles thread wrapped around a spool. The nucleosome is the fundamental subunit of chromatin.
【 語 句 】
・nucleosome:ヌクレオソーム ・basic:基本の ・structural unit:構造単位 ・packaging:収納、包装 ・eukaryote:真核生物 ・consist of:~からなる ・segment:一部分 ・wind:巻く(wound は過去分詞) ・histone protein:ヒストンタンパク質 ・resemble:似ている ・thread:糸 ・spool:糸巻き ・fundamental:基本的な ・subunit:構成単位 ・chromatin:クロマチン
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