多価不飽和脂肪酸( たかふほうわしぼうさん、英:polyunsaturated fatty acid ) ・概 要 ・多く含む油類 ・一覧表 ・参考となるサイト 【概 要】 ・「高度不飽和脂肪酸、多不飽和脂肪酸、ポリエン脂肪酸ともいう。」(ウィキペディア) ・狭義の必須脂肪酸であるα-リノレン酸(n-3系脂肪酸)とリノール酸(n-3系脂肪酸)を含んでいる。 ・室温では柔らかい状態か液体となっている。 ・過剰摂取は体内で過酸化物を生成する ので、動脈硬化や悪性の腫瘍の原因となる。 【多価不飽和脂肪酸を多く含む油類】 名 称 不飽和脂肪酸 飽和脂肪酸 多価 - 一価 - 1 ひまわり油 68 % 20 % 12 % 2 大豆油 60 % 25 % 15 % 3 綿実油 57 % 20 % 23 % 4 トウモロコシ油 52 % 35 % 13 % 5 ゴマ油 45 % 39 % 16 % 【多価不飽和脂肪酸一覧表】 不飽和脂肪酸 多 価 n-3系 1 α-リノレン酸 (ALA) 多くの植物油で見られる。ω3 脂肪酸、融点 -11℃ 狭義の必須脂肪酸 2 ステアリドン酸 (STD) α-リノレン酸から生合成、天然の供給源は、アサ、クロスグリなど 3 エイコサトリエン酸 (ETE) 二枚貝であるモエギイガイから発見 4 エイコサテトラエン酸 (ETA) 5 エイコサペンタエン酸 (EPA) 魚油食品、肝油、ニシン、サバなどに多く含まれる。融点 -54--53℃、高度不飽和脂肪酸 6 ドコサペンタエン酸 (DPA)クルパノドン酸 高度不飽和脂肪酸 7 ドコサヘキサエン酸 (DHA) 青魚の魚油に多く含まれる高度不飽和脂肪酸、必須脂肪酸、融点 -44℃ 8 テトラコサペンタエン酸 9 テトラコサヘキサエン酸 (ニシン酸) n-6系 1 リノール酸 植物油に多く、特にベニバナ油やコーン油(52-58%)、大豆油(52-58%)に多い。、必須脂肪酸、融点 -5℃ 狭義の必須脂肪酸 2 γ-リノレン酸 リノール酸 を原料として生産できるが、多くは食物から摂取 3 エイコサジエン酸 4 ジホモ-γ-リノレン酸 γ-リノレン酸を伸長することによって得られる。 5 アラキドン酸 主に肉、卵、魚、母乳などに含まれ、体内ではリノール酸を原料にして生合成される。融点 -49℃ 6 ドコサジエン酸 7 ドコサテトラエン酸 すべての不飽和結合がZ型(cis型)の異性体をアドレン酸と呼ぶ。 8 ドコサペンタエン酸 9 カレンジン酸 キンセンカ(英名:カレンデュラ)からこれが得られる。 【参考となるサイト】 以下は「ウィキペディア」の解説文となる。 多価不飽和脂肪酸(たかふほうわしぼうさん、英語:polyunsaturated fatty acid, PUFA)とは、不飽和結合を2つ以上持つ不飽和脂肪酸のことである。高度不飽和脂肪酸(こうど)、多不飽和脂肪酸、ポリエン脂肪酸ともいう。ω-9脂肪酸の一部とω-6脂肪酸とω-3脂肪酸、共役リノール酸が含まれる。 ω-6脂肪酸にはリノール酸、γ-リノレン酸 やアラキドン酸、ω-3脂肪酸のα-リノレン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)などがある。このω-6系、ω-3系は動物には合成できないため、広義で必須脂肪酸となる。 食用油の必須脂肪酸[1] 多価不飽和脂肪酸が豊富な植物油は多く、リノール酸が豊富に含まれることが多いが、一部の植物油ではα-リノレン酸も豊富である。 ヒトを含めた動物の体内では原料となるω-3脂肪酸やω-6脂肪酸から、脂肪酸デサチュラーゼ等の酵素により脂肪酸の不飽和結合を増やしたり、炭素2個伸張してより不飽和度の高い多価不飽和脂肪酸を合成することができる。 細胞膜は流動性を持ち、脂質や膜タンパクは動いている。この流動性は膜の構成物質で決まる。たとえば、リン脂質を構成する脂肪酸の不飽和度(二重結合の数)に影響され、二重結合を持つ炭化水素が多いほど(二重結合があるとその部分で炭化水素が折れ曲がるので)リン脂質の相互作用が低くなり流動性は増すことになる。また、不飽和度が高まるほど相互作用が低くなり脂肪酸の融点は低くなる。 ω-3脂肪酸の多価不飽和脂肪酸であるDHAは、精液や脳、網膜のリン脂質に含まれる脂肪酸の主要な成分である。DHAの摂取は血中の中性脂肪量を減少させ、心臓病の危険を低減する。 ω-6脂肪酸の多価不飽和脂肪酸は、ヒトなどの哺乳類では、プロスタグランジン、トロンボキサン、ロイコトリエンなどの生理 活性物質の合成前駆体となる。 必須脂肪酸の欠乏の過酷な条件下では、哺乳類はオレイン酸を伸長・非飽和にし、ω-9脂肪酸の多価不飽和脂肪酸であるミード酸(20:3, n−9)を作る[2]。また、菜食主義者においても狭い範囲で起こる[3]。