・大口蓋溝(蝶形骨)とは、蝶形骨の翼状突起の前面にある溝である。翼突管の前の開口から下方へ続く溝で、上顎骨および口蓋骨と接合して大口蓋管をつくる。
・国際解剖学用語(TA)では、蝶形骨のこの溝は「大口蓋溝;翼口蓋溝(Sulcus palatinus major; Sulcus pterygopalatinus)」とされ、「翼口蓋溝」と同じものを指す。(船戸和弥のHP)
・上顎骨・口蓋骨にも同じ名前の溝があり(「大口蓋溝(上顎骨)」「大口蓋溝(口蓋骨)」)、これらの溝が合わさって大口蓋管となる。
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■ 位置 ■
・翼状突起の内側板と外側板は前縁でつながっており、その前面を縦に走る浅い溝がこれにあたる。この溝の部分は、翼口蓋窩の後壁となる。
・「内外両側板は前縁で連結し、その前面を縦に走る浅い翼口蓋溝は翼状突起が上顎体および口蓋骨垂直板と合してつくる翼口蓋窩の後壁をつくる。」(船戸和弥のHP:外側板の解説)
■ 大口蓋管を通るもの ■
・この溝がかかわる大口蓋管には、大口蓋神経と下行口蓋動脈が通り、下端は口蓋の大口蓋孔に開く。
■ 臨床的意義 ■
・上顎の奥歯の治療などで行う大口蓋神経の麻酔(伝達麻酔)では、大口蓋孔から大口蓋管へ麻酔薬を入れる。針を深く入れすぎると、管の上方の翼口蓋窩まで達するおそれがある。
■ より詳しい解説■
・「翼口蓋溝」「翼状突起」「大口蓋管」「翼口蓋窩」のページをご覧ください。
「 日本人体解剖学 」「 船戸和弥のHP 」
以下は「Wikipedia」の解説文となる(「Pterygoid processes of the sphenoid」の項より)。
The anterior surface of the pterygoid process is broad and triangular near its root, where it forms the posterior wall of the pterygopalatine fossa and presents the anterior orifice of the pterygoid canal.
【 語 句 】
・anterior surface:前面 ・pterygoid process:翼状突起 ・broad:幅の広い ・triangular:三角形の ・root:根元 ・posterior wall:後壁 ・pterygopalatine fossa:翼口蓋窩 ・present:示す ・anterior orifice:前口 ・pterygoid canal:翼突管
■ 写真やイラストを掲載しているサイト ■
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